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「疲れたら休む」。
これは、とても当たり前のことです。
仕事で疲れたら、家でゆっくりする。
運動して疲れたら、身体を休ませる。
眠ければ、早めに寝る。
休むことだけが、回復なのだろうか?
例えば、休日にほとんど身体を動かさず、一日中家で過ごしたとします。
もちろん、それで疲れが取れる人もいるでしょう。
でも、
「たくさん寝たのに、なんだか身体が重い」
「休日にずっと座っていたら、かえって身体が固まった感じがする」
という経験をしたことがある人もいるはずです。
逆に、疲れているはずなのに、少し散歩をしたら身体が軽くなった。
軽く身体を動かしたら、頭がすっきりした。
そんなこともあります。
もちろん、「疲れているときは運動すればいい」という単純な話ではありません。
大切なのは、
**休めば必ず回復する、動けば必ず回復する、というほど身体は単純ではない**
ということです。
身体は、刺激を受けながら変化している
私たちの身体は、何も起こらない状態でずっと同じままではありません。
歩けば筋肉を使います。
運動すれば、普段より大きな負荷がかかります。
暑ければ体温を調整します。
お風呂に入れば、温度の変化に身体が反応します。
そして、その反応のあとに休むことで、身体が適応していくことがあります。
そう考えると、身体にとって「何もしないこと」だけが良い状態とは限らないことが見えてきます。
「疲れたから、何もしない」がいつも正解とは限らない
例えば筋肉痛。
身体を動かしたあとに筋肉痛が出ると、
「筋肉が傷んでいるから、完全に休ませたほうがいい」
と思うかもしれません。
でも、筋肉痛があるときでも、軽い運動によって身体を動かすことが、気分や身体の感覚にとってプラスになる場合があります。
ここでも重要なのは、強く動けばいいわけではないということです。
強すぎれば、それ自体が身体への負担になります。
必要なのは、
「今の身体にとって、どのくらいの刺激なら無理がないのか」
を考えることです。
「何もしない休み」以外にも、休み方はある
では、休むとはどういうことでしょう。
ベッドで横になる。
ソファで座る。
昼寝をする。
もちろん、そういう休み方もあります。
でも、人によっては、
散歩をする。
お風呂に入る。
好きな音楽を聴く。
軽く身体を動かす。
いつもと違う場所に出かける。
そうしたほうが、「ちゃんと休めた」と感じることがあります。
仕事から離れることで頭が切り替わる人もいれば、身体を軽く動かすことで気持ちが切り替わる人もいる。
つまり、休息を「何もしないこと」とだけ考えないほうがいいのかもしれません。
それでも、休むことが必要なときはある
ここで一つ、逆の話もしておきたいと思います。
「休むだけではダメなら、頑張って動いたほうがいい」
ということではありません。
むしろ、ここを間違えると逆効果です。
明らかに疲れているのに、
「少し運動したほうが身体にいいから」
と無理をする。
眠いのに、
「まだ頑張れる」
と仕事を続ける。
身体が出しているサインを無視して動き続ける。
それでは、休息が必要なときに休めなくなってしまいます。
休むには「勇気」がいることもある
疲れていることには気づいていても、休むことに罪悪感がある。
だから、もう少し頑張ってしまう。
そういう人に必要なのは、さらに頑張ることではなく、
「今は休んでいい」と自分に許可を出すこと
なのかもしれません。
ときには、勇気を出して休む。
それは、何かを諦めることではありません。
きちんと休むことで、仕事や日常の中で本来の力を出しやすくなることもあります。
ずっと頑張り続けることが、いつも一番いい結果につながるとは限りません。
休むことも、自分の力を取り戻すための時間。
そう考えてみてもいいのかもしれません。
「休む」と「動く」は、反対ではない
ここまで考えると、
「休むのが正しいのか」
「動くのが正しいのか」
という二択ではないことが分かってきます。
疲れているから休む。
身体が重くて動かなかったので、少し歩いてみる。
仕事で頭がいっぱいだから、仕事から離れて散歩する。
運動したから、しっかり休む。
身体を使ったから、入浴して身体を温める。
その時々で、必要なことは変わります。
大切なのは、
**休むことと動くことを、どちらか一方に決めてしまわないこと**
なのかもしれません。
「今の自分には何が必要なのか?」
そこで、①から続いてくる「自分の状態を知る」という考え方が出てきます。
疲れている。
でも、その疲れ方は人によって違います。
身体が重いのか。
頭がいっぱいなのか。
緊張が抜けないのか。
眠れていないのか。
身体を動かさなさすぎて、かえって重く感じているのか。
それによって必要なことは変わります。
だから、
「疲れているから休む」
だけではなく、
**「今の自分には、休むことと動くことのどちらが必要なんだろう?」**
と考えてみる。
その判断のためにも、まず自分の状態を知ることが大切なのだと思います。
回復は、「休む」だけではないのかもしれない
身体にとって、休息はとても大切です。
でも、身体は休ませているだけで変化するものではありません。
歩く。
動く。
温める。
刺激を受ける。
そして休む。
そうしたことを繰り返しながら、身体はその時々の環境に合わせて変化しています。
だから、「疲れたら何もしない」という考え方だけではなく、
**休むべきときには、勇気を出して休む。**
そして、
**動けるときには、無理のない範囲で身体を動かす。**
そんなふうに、休息と活動の両方を考えてみてもいいのかもしれません。
では、そもそも身体にとって「刺激」とは何なのでしょうか。
運動も刺激です。
歩くことも刺激です。
温めることも刺激です。
触れられることも刺激です。
そして、人の身体は、さまざまな刺激を受けながら反応しています。
次は、この「刺激」と「休息」の関係をもう少し掘り下げて考えてみます。